LANと一口に言っても、接続の形態や使用法で 設定方法も準備する機器も違います。
もっとも簡単なLAN構築法は、LANケーブルを利用する方法です。
最近のPCでは、LANケーブルを接続するための差し込み口が
あらかじめ用意されている事も多いです。
お使いのPCに LANケーブルを接続する差込口がない場合は、
LANケーブルを接続するための装置(LANカード・LANボード)を
PCにインストールする必要があります。
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LANボード
デスクトップPCに取り付けます。 |
LANカード
ノートPCのカードスロットに取り付けます。 |
LANケーブルでの接続は簡単で、
近くにあるPC同士をを接続するのに適していますが、
1階と2階にあるPCを接続する時のように、
離れている場合には ケーブルが這う事になりますので、向きません。
このような場合は、無線で接続する 無線LANを使用したほうが快適です。
LANを構築する場合、どんな形にするのかを まず決める事が大事になります。
そうしないと、せっかく準備した機器がムダになってしまったり、
設定し直す事になってしまったりするからです。
最もシンプルなLANの形は、2台のPCを直接つなぐ方法です。
これは両方のPCにLANカードが準備されていれば、
LANケーブルを1本用意して 設定するだけで済みます。
ただし、LANケーブルには ストレートとクロスという 2つの種類があります。
2台のPCを直接つなぐ場合には、クロスケーブルを利用します。
ストレートケーブルでつないでも、通信できません。
2台のPCを直接つなぐ場合、通信する相手は 1つだけです。
つまり、相手が決まっている という事です。
3台以上のPCを接続する場合は、通信する相手が複数いる事になります。
このような場合には、HUB(ハブ)という機器を間にはさんで 接続します。
HUBは 通信しようとする相手を選んで、データの流れを整理する機能があります。
ちょうど、交通量の多い交差点で 車がぶつからないように整理する信号機に似ています。
HUBとそれぞれのPCを接続するには、ストレートケーブルを利用します。
HUBの種類によっては、クロスケーブルでつないでも利用できる物もありますが、
基本的にはストレートケーブルを利用すると覚えてかまいません。
2台のPCをつなぐ場合にも、間にHUBをはさむ事ができます。
( この場合も HUBとPCは ストレートケーブルで接続します )
PC2台をクロスケーブルで直接つないだ場合よりも、
間にHUBをはさんだほうが安定します。
これはHUBが 正確にデータの流れを整理してくれるからです。
交通量が少ない交差点でも、信号機があった方が 事故が少ない事に似ています。
接続する形によって、HUBが必要かどうか、ケーブルはストレートか・クロスか、
何本のケーブルが必要か、 というように、準備するものが変わってきます。
まず最初に、全体の構図を簡単な絵に描いて、イメージしてみると 後で楽になると思います。
全体をイメージする前に機器を用意しても、使えなかったり、設定がうまくいかなかったりします。
簡単な絵で 全体の様子を描いてみてから、実際の準備に移ると良いと思いますよ☆
全体がイメージ出来たら、次は 実際の手順について説明します。