Windowsで、Internet Explorerなどを使って HPを見ていると、
問題が発生したため、....は終了します。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
エラー内容をMicrosoftに送信しますか? |
というウィンドウが開き、突然終了してしまう事があります。
これはプログラムのトラブルや、Windows自体の不具合などで起こります。
「エラー内容を送信しますか?」 では、「いいえ」 を選ぶようにして下さい。
また このエラーが出たら、Windows を再起動する事をオススメします。
( Internet Explorer 以外のマイクロソフト社のプログラムでも起こる事があります )
エラー内容を送信すると、どうなるのか。
それは、マイクロソフトが得をします。
プログラムを開発しているマイクロソフトは、いろんな場面を想定して
なるべくエラーが起こらないよう確認しながら作成しています。
出来上がったあとでも、テストを何度も何度も繰り返し、
プログラムの欠陥やミスがないかを確認して、修正していきます。
これを デバッグ と言います。
しかし、「必ずエラーの出ないプログラムを作成する」 という事は不可能です。
何度もテストをして、ほとんどエラーが出ない状態になったら販売を開始します。
これはマイクロソフトに限らず、プログラムの開発をしている全ての会社がそうです。
販売を開始した後は、そのプログラムは 何万人、何十万人が利用します。
当然 いろんな環境・状態で利用されるので、
エラーが起こる事も出てきます。
マイクロソフトにエラーを送信すると、
「どんな状況で、どんな風にエラーが出たのか」 というデータを
マイクロソフトに提供することになります。
マイクロソフトでは、「どんな時にエラーが出たのか どう改善したらいいのか」
という情報が手に入るので、それを元に修正したり、
新しいプログラムを作るときの参考にできます。
つまり、私達が 「エラー探し = デバッグ」 に 協力することになります。
これは良い事のように見えますが、問題があります。
1. エラーが正常に送信されるとは限らない。
2, エラーを送信して、さらに状況が悪化する場合がある。
3, ウィルスだった場合、それをばらまく事になる。
エラーが出たのですから、何か問題があった事になります。
とくに、インターネットにアクセスしていてエラーが出たのですから、
そのエラーをインターネットで正常に送れるとは限りません。
普通に考えれば、送れない場合の方が多いと思います。
そして、エラーが出たからプログラムが終了してしまったのに、
そのエラーを送信しようとすれば、別なプログラムを動かす事になります。
その結果、他の部分に影響を与えてしまったり、
コンピューターのデータの一部が消えてしまう事だってありえます。
エラーを送信しようとして、何らかの被害を受けてしまっても、
それは一切保障されません。
(ハードディスクのデータが消えた、プログラムが起動しなくなったなど)
さらに エラーの原因が プログラムのせいとは限りません。
何かのウィルスが原因で プログラムが異常終了した、という場合もあり得ます。
その状態でエラーを送信しようとした場合、私達の得になるような事は何もありません。
むしろ被害が拡大されるばかりです。
プログラムのエラー発見や、開発に協力する事は、
確かに大事な事です。
エラーが出にくい、より良いプログラムを開発してもらえば、
私達も便利になるのでメリットがあります。
しかし、エラーをインターネットで送信するのは、
リスクが大き過ぎます。
エラーを送信できたとしても、マイクロソフトのデータの一つになるだけです。
そして、そのエラーを送信しても しなくとも、
マイクロソフトは 日夜、テストを繰り返し、
修正箇所があったら それを提供しています。
( これをアップデートといいます )
「私はどんな危険があっても、マイクロソフトに協力したいんだ!」 と、
強く決意している方は 送信しても良いと思います。
普通に安全に利用したい方には、送信しないでおく事をオススメします。
私は間違えて 「送信する」 をクリックして、
Internet Explorer が 起動しなくなった経験があります。