メール ( e-mail ) のしくみは、郵便とほぼ同じです。
まず、郵便のしくみから整理してみましょう。
皆さんがハガキや手紙を書いてポストに入れても、
宛先の住所にいきなり届くわけではありませんよね。
ポストから集められた郵便は、近くの郵便局に一旦集まります。
宛先の地域ごとに分けられ、またその地域の郵便局に届けられます。
この郵便局の中継を何度か繰り返し、
最終的に宛先の住所に近い郵便局の支店から、局員さんが届けてくれます。
メールの場合も同じで、パソコンで書いて送信したものが
いきなり相手のパソコンや携帯に届くわけではありません。
インターネットはサーバーの集合体です。
→インターネットのイメージ図
メールに関する事は メールサーバーというものが行います。
このメールサーバーが郵便局と同じ働きをしてくれます。
メールサーバーは相手先のメールアドレスを調べて、
いくつかのサーバーを中継して、相手先に届けます。
郵便局と同じ原理でサーバーの中継を行い、効率よく届けられます。
郵便を利用するのにルールがあるように、
メールを利用するためにもルールがあります。
皆さんが誰かに手紙を書いたとします。
自分が直接 相手に届けるのであれば、住所も宛名も必要ありません。
しかし郵便として送る場合には、宛先住所をきちんと書く必要がありますし、
切手を正しく貼っておかないといけません。
これは中継をしてくれる人がいるからです。
メールの場合にも中継をしてもらうので、
相手先のアドレスを正しく指定する必要があります。
郵便の場合は、宛先が不明だと送り主に戻ってくる事がありますが、
メールの場合も、相手に届けられないと送り主に戻ってきます。
これがエラーメールというものです。
メールサーバー(コンピューター)によって 自動的に返されるので、
エラーメールは英語で書かれる場合が多いです。
→エラーメール
また、あまり認識されにくい事なのですが、
メールアドレスとは、メールサーバーの場所を表したものです。
皆さんの固有のPCの場所とは全く関係ありません。
皆さんは 「しばらくメールを受信していなくて、メールが貯まっていた」
という経験はありませんか?
PCがインターネットにアクセスしていなくても、
皆さんのメールサーバーは常にインターネット上にあります。
メールアドレスはメールサーバーの保存場所の事ですので、
皆さんのPCのアクセスにかかわらず、届いたメールを貯めていきます。
皆さんのPCでメールが受信できるのは、
そのメールサーバーにアクセスする権利を 正しく設定しているからです。
(ユーザー名・パスワードなど)
正しく設定しないと、メールアドレスの契約主であっても メールは見れません。
逆に言えば、正しく設定さえすれば、
どこの場所からも、どのコンピューターからもメールが受信できます。
(プロバイダによっては制限している場合もあります)
メールアドレスを1つしか持っていなくとも、
自宅のPCからも、会社のPCからも、ネットカフェからも、
内容を確認する事が出来ます。
これは大変便利なのですが、
パスワードが第三者に知られてしまうと、
内容を知られてしまう可能性もあるという事です。
メールのユーザー名やパスワードは、厳重に管理する必要があります。