アナログ(一般電話回線)での接続例を紹介します。
アナログ回線は、音声信号をやり取りします。
一方、PC (コンピューター) はデジタル信号で通信します。
そのため、そのままでは通信ができないので、
デジタル信号を音声信号に変える 「モデム」 というものを使用します。
アナログ接続時にノイズのようなものが聴こえるのも、
音声信号とデジタル信号を変換しているからです。
アナログ接続は、接続の方法がシンプルなのが特徴です。
また、現在のPCはほとんどがアナログ用のモデムを内臓しており、
特別な機器を用意しなくても接続できるので、
パソコンを購入してすぐに利用できるのも魅力です。
難点は 転送速度が遅い ( 56Kbps ) のと、
インターネット接続中は電話回線が使えない事です。
現在、Web上にあるホームページは コンテンツが豊富で、
写真などの画像や動画が豊富なものや、音楽が流れるものなど、
データのサイズがどんどん大きくなっています。
転送速度が遅い場合、画像表示に時間がかかったり、
コンテンツが利用出来ないこともあります。
また、電話線を複数ひいている環境なら問題ないのかも知れませんが、
電話が使えないのはとても不便です。
ADSLの加入者が増加しているのも、こちらに起因するものがあると思います。
しかし、「月に数時間しかインターネットを使わない」という方であれば、
料金が安く済むので利点もあります。
ダイヤルアップ接続の注意点
ダイヤルアップ接続時 (ISDNも含む) の注意点は、
「設定を書き換えられる事がある」という事です。
以前 多発していた「ダイヤルQ2」へ接続してしまうよう書き換えられたり、
国際電話回線を通って接続するよう変えられてしまったりする事があります。
これはアダルトサイトや違法サイトなどでよく使われる手法で、
ADSLの浸透につれて減少してきたといわれますが、
現在でも無くなった訳ではありません。
ADSLやFTTHでは、接続するために「電話をかけるわけではない」ので、
この書き換えは通用しなくなっています。
ダイヤルアップを利用する際は、
接続の設定を定期的にチェックした方が安全です。
現在ダイヤルアップを利用していて、速度や料金に不満があるなら、
ブロードバンドへの移行も検討されてはいかがでしょうか。
→ Windows のダイヤルアップ接続エラー例
→ Mac のダイヤルアップ接続エラー例
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